申告が必要となる所得の基準
せどりを始めたら、考えなくてはならないのは「確定申告」のことです。
確定申告が必須となるかどうかは、あなたの『立場』と『収益』によります!
せどりは副業、本業で給与所得がある方
せどりの利益が20万円を超えたら確定申告の必要があります。
注意点としては、せどり以外の副業もある場合です。この場合は副業の利益が合計20万円を超えたら確定申告が必須となります。
せどりが本業
せどりの利益が38万円を超えたら確定申告の必要があります。
※だれでも基礎控除38万円があるので、これ以下の場合は課税所得が0円となるので、申告の必要はありません。
こちらも、他の事業(アフィリエイト・オークション等)の利益があれば合わせて計算する必要があります。
事前準備、これをやっておこう!
当たり前ですが、これが基本中の基本です。
- 何をいくらで仕入れたのか?
- 経費とする際の証明
となりますので、とにかくもれずに保管しておきましょう。
- 売上としていくら入ってきているのか
- 個人用のお金としていくら使っているか
- 仕入用にいくら使っているか
通帳を見て、これらを後から振り返れるようにしておく必要があります。
- せどりの売上はどれか
- 個人の品を売った分はどれか
これらがわかるようにしておく必要があります。
せどりでは、以下のような出費はまず経費と認められます。
- 商品発送代金
- 事務所の家賃や水道光熱費
- 仕入れ時の交通費
- 外注費(在庫管理や発送業務依頼等)
- スタッフがいるなら給料
もちろん、いついくら払ったか証明できるよう領収書の確保は絶対です!
注意、絶対12月にやっておこう
1年間のもうかった額だけでなく、12月末時点での在庫は「資産」扱いとなるので、これらも+の金額として計上する必要があります。
(例)
・1年間の利益:18万円
・12月末時点の在庫本:5万円分
23万円=確定申告が必要
年末の在庫はいくら分か、棚卸しをして「棚卸評価額」を計上しておく必要があります。
これは資産となり、収支計算上はプラス計上となります。
確定申告前の2月・3月になってから、年末時点の在庫状況がわからない!どうしよう!とならないように気をつけてください。
おすすめの確定申告方法
確定申告には、「白色申告」 と 「青色申告」 があります。
白色申告
とりあえず簡単に申告を済ませるなら、白色申告がおすすめです。
提出する書類の記載項目が少ないので青色申告よりも簡単です。
ただし、青色申告のような節税メリットがありません。
青色申告
せどりが本業でも副業でも、今後も事業として継続していくなら青色申告をおすすめします。
それは、節税メリットが大きいからです!
青色申告にも種類があります。
特別控除10万円
- 単式簿記でOK
- 現金主義
- 青色申告決算書内の貸借対照表の記入は不要
特別控除65万円
- 複式簿記で記帳
- 発生主義
- 青色申告決算書は貸借対照表も記入
となります。
会計ソフトを使えば、どちらもさほど手間は変わりません。
頑張って青色申告するなら、節税効果の大きい65万円控除を狙いましょう!
注意
青色申告は、事前に税務署への申請が必要です(=青色申告承認申請書の提出)
開業から2ヶ月以内、または青色申告したい年の3月15日までの提出が必要です。
開業届がまだの方は、開業届と合わせて提出しましょう。
青色申告承認申請について(国税庁ホームページ)
どうやって申告する?
自力で頑張る
自力で確定申告するなら、会計ソフトを使うのが一般的です。
最近では、自動で口座の入出金データと連携できるクラウド会計ソフトが人気です。
『白色申告』と『青色申告』
どちらの方式にも対応した、基本無料の会計ソフト
難しい記帳や書類作成も、会計ソフトが勝手に計算してくれます。あなたは数字を入力するだけ。なれれば簡単です。
メールアドレス登録だけで無料で試せるので、自力でなんとかしたい方はこちらからチャレンジしてみましょう。
自力で青色申告する方法は以下にまとめています。
難しそう、プロに任せる
自分じゃ無理、難しそう。または、そんな時間あったら事業に集中したい!という方もいらっしゃいます。
確定申告はプロ(税理士)に任せちゃうのも手です。