前回のステップ7では、自動取得した銀行口座データの仕訳を行いました。
今回は番外編として「アフィリエイト収入が入金された場合の会計ソフトへの入力・仕訳方法」をご案内します。
青色申告に必要な「複式簿記(=発生主義)」での記帳となります。
番外編なので、アフィリエイトをやっていない方は次ステップへお進み下さい。
基本無料のクラウド会計ソフト「MFクラウド確定申告」を用いて、仕訳入力を進めます。
アフィリエイト収入を発生主義で会計ソフトへ入力
確定申告に向けて、アフィリエイト収入を発生主義で記帳していきましょう。
自動取得データの入力・仕訳
入力・仕訳
トップメニューの「入力・仕訳」から、「自動仕訳」をクリックします。
勘定科目の登録
ここでは、11/20にASP「リンクシェアジャパン」から振り込まれた12,701円を、売上(売掛金)が入金されたとして処理します。
※口座データ自動取得済の場合、画面のように最初から口座の入金詳細が表示されます。
口座データの自動取込をしていない場合
以下のような仕訳を「入力・仕訳」→「詳細入力」から手入力してください。
11/20に普通預金が増えて売掛金が減ったという仕訳。
複式簿記の発生主義では、入金日ではなく成果が発生した時点で売上を立てるため。
11/20振込分は、もともと9月分の報酬が翌々月払いで振り込まれたものなので、最初の売上発生は9月末日として入力します(この後入力例を示します)
仕訳例
概要 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
アフィリエイト報酬9月分が確定(9/30) | 売掛金 12,701 | 売上 12,701 |
アフィリエイト報酬9月分が入金(11/20) | 普通預金 12,701 | 売掛金 12,701 |
自動取込データの仕訳はオレンジ色部分を入力しました。この後9/30時点の仕訳も入力します。
アフィリエイトの「成果発生」と簿記の「発生主義」は違う!
発生という言葉に惑わされないで!!
アフィリエイターにとって発生といえば「成果発生」。まだ成果が確定していない金額ですね。当然、この確定していない金額を会計ソフトに入力する必要はありません。
アフィリエイト管理画面の「成果確定額」が出てから、実際の振込(入金)までは時間が空くので、「○月の成果確定」したら簿記帳簿上のに売上発生(入金は先になるので売掛金)。
アフィリエイト報酬が実際に振込(入金)されたら、普通預金が増えて売掛金が減るという仕訳処理になります。
※成果額があとから調整されることも多いので、私の場合は振り込まれた後に、さかのぼって売上発生を入力しています。
9月末時点の売上発生をさかのぼって入力
入力・仕訳
トップメニューの「入力・仕訳」から、「詳細入力」をクリックします。
詳細入力
以下のように「日付」 「借方:売掛金」 「貸方:売上」 「金額」を入力します。
必要に応じてメモ欄を活用するのも良いでしょう(リンクシェア9月分成果 等)
このように、複式簿記の発生主義では「売上発生」と「実際の入金」、2段階に分けた仕訳が必要となります。
面倒ですが節税効果の高い青色申告には必須の処理なので、頑張りましょう(すぐ慣れます、仕訳ルールとして保存してしまえばラクになっていきます)
※売上発生のタイミング
私は9月分は9月末で最初の売上発生としていますが、もし「成果確定のメール」や「ASP管理画面」等で成果確定の日付が明確になるなら、その日付で最初の売上を記帳するのが良いでしょう。
後からキャンセルが出て、成果がマイナス調整されたりと、どのタイミングで確定とすればよいのか私も悩むときがあります。
→キッチリ知りたい、という方は税務署に質問するか、税理士さんに相談してみてください。
番外編として、アフィリエイター向けに「アフィリエイト報酬の会計ソフト入力方法」をお届けしました。
次ステップから「会計ソフトの使い方:初めての確定申告」連載に戻ります。
難しい複式簿記の表にするのも、確定申告書を作るのも、会計ソフトがやってくれます。入力だけ頑張りましょう!
疑問・質問が残った方はMFクラウド確定申告のヘルプページも参照してみて下さい。
また、実際の入力で悩んだら、無料のサポートへ問い合わせてみて下さい。
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